2011年11月20日日曜日

「人生これからや」 コシノジュンコさんの講演会を聞いて


今日は息子の通う学園の創立45周年記念講演会ということで、ファッションデザイナーのコシノジュンコさんの講演を聞きました。題は「大きな夢 世界に飛び出せ」でした。

この学園はグローバル、ホスピタリティを創立の原点としていて、希望しなければ夢は叶わない、望んでも行動しなければ何も起きない、出来ると思ってやることのようなお話をされるところなので、小学校から大学までの生徒に聞かせるのにはぴったりのお話だと思い、普段はあまり学校行事には参加しないのですが、コシノジュンコさんがお話されるということで、参加いたしました。

はじめに、コシノジュンコさんのお母さん、綾子さんの生涯を扱った朝の連続テレビ小説「カーネーション」の紹介がありました。カーネーションというタイトルは、お母さんの誕生日が6月15日で、その日の誕生花は幾つかあるのですが、その1つがカーネーションなので、付けられたそうです。写真はウィキペディアで見つけたものです。誕生花というのは初めて聞いた気がするので、自分の誕生日はどうかと調べたら、ガーベラ(神秘)、カルミア(野望・大志をいだく・野心)、コウリヤナギ(しなやかな心)、フリージア(純潔・慈愛・親愛の情・親愛)でした。自分の誕生花をインターネットで調べてみると面白いかもしれません。

お母さんは、生前、NHKの朝の連続テレビ小説を見て、この番組で自分のことを取り上げてくれないかと、視聴料金の集金の人に言っていたそうです。亡くなってから5年程度経ってから取り上げられたので、ジュンコさんは、きっと母は天国でずっとこの番組で取り上げてくれないかなと言っていたのではといっておられました。これは、お母さんがなくなった後、お母さんが付けていた日記を整理したら、色々なことが書いてある中で、赤線が引いてあったことに通じるのではと引用されたものと思います。その言葉とは、「向島、見るだけでは渡れない」でしょう。

夢は誰でも見るけれども、行動を起こさないと何も始まらないということを常々言っていたそうです。ジュンコさん自身のエピソードとして、ニューヨークのメトロポリタン美術館でファッションショーをした時のことを話されました。ご本人もこの美術館でファッションショーをしたいと思っていたけれども、まさか、ここで出来るとは思っていなかったそうですが、だめもとで係りの人に言ってみたそうで、待っていたら2週間後に返事があるからということで、待っていたら、ビジネス目的では駄目だけれども、アートという趣旨であるならば良いとの返事を得て実現したそうです。

それから、もう1つ話されたのは、「人はそれぞれ自己流がええねん」と書かれていたことについての話でした。人まねではなく、自分なりのよさがあるのだから、それを信じて伸ばしてゆくのが良い結果につながるというようなお話だったかと思います。

最後にコシンジュンコさんが言われたのは、「かきくけこ」が大事だということでした。
か - 感謝
き - 希望
く - くよくよしない
け - 健康
こ - 行動する

講演の中では書籍を出版されていることは紹介されませんでしたが、お母さんから受け継がれた言葉などエピソードが「お母ちゃんからもろた日本一の言葉」に書かれているようです。
また、80歳を過ぎてもなお、お母さんの口癖だった、『人生、これからや!』をタイトルとした本も出されているようで、自らの貴重な体験をこれからの人に伝えることにも力を入れているようでした。その表れとして、このような講演会を幾つかの大学などでされているようです。

私もこの年齢になると、何度となく成功された方から同じ趣旨の言葉を聞きました。また、本でも幾度となく読んできました。なのに、なぜ自分は中途半端なんだろうと考えてみました。やはり、父親のことを考えると、父親たちが最後の最後まで諦めなかったのに比べると、その親の頑張りで自分たちはそれほどの苦労をしなかったので、最後の一頑張りのところで頑張りきれないのではないかと思うようになりました。成功された方の話に何度も聞いて覚えているのは、成功したのは成功するまで、最後の瞬間まで諦めなかったからだということでした。そういえば、松下幸之助さんのエピソードでも、売り上げの締め切りの日に現場の営業の方は、締め切りの日の夜10時に、やるだけのことはやっても目標には達成することが出来ず、諦めて幸之助さんに報告したら、幸之助さんは「あと2時間あるではないですか」、と言って激励したそうです。やはり、成功した人は最後の最後まで成功することを信じて諦めることしなかったのだと思います。

もう1つ思うことは、やる前から諦めてしまうということです。高い目標を与えられると、出来ない理由が頭に浮かんできてしまいます。でも、やるっきゃない時もあります。そんな時には、どうすれば実現できるかを死に物狂いで考えて、最後まで諦めないこと、頭では分かっているのですが、途中で、早々と諦めてしまうことが多かったのです。

そんな事を、考えさせられた1日でした。
・最後まで諦めない
・駄目もとで行動してみる
・出来ない場合を考える前に、どうしたら出来るかを考える
・人まねをせず、自分らしくやってみる

・書籍の紹介