「はじめに」にあるように、「アウェーに挑戦しようという人の、背中をそっと押してあげる」という趣旨で書かれた本のようです。そして、「アウェーに身を置くことが、脳の潜在的能力を引き出す上で、いかに素晴らしいことであるか」を説いています。
丁度、日本サッカーがアジアカップをアウェーで戦っているさなか、昼休みに本屋で「アウェー…」というタイトルが目に付いて立読みし、パラパラとめくってすぐに読み終えてしまいました。それと言うのも、私は日頃アウェーで仕事をしているのでとてもよく理解できて読み直す必要も無いくらいでした。でも、言わんとしていることに共感できたのでその場でこの本を買ってしまいました。多分、読み返したいと思ったのでしょう。とくに、今年のアジアカップではザッケローニ監督になってから試合の度にチームが一体感を増していってたくましさを感じられるようになってきて、アウェーで勝つことがメンタル面の成長につながっていることを強く感じました。
私は大学の先輩に引っ張られて会社に入り、3年目で3人で会社を立ち上げ10年で安定した会社に見切りをつけて、外資系の大会社に入社し、その後外資系を6社ほど転々として、現在7社目にいる訳ですが、新たな会社にチャレンジするパワーとそこに早く慣れて自分の居場所を確保し、それから自己主張してゆく、そのパワーはかなりのものが必要でした。
アウェーにいくと自分のルールは通用しないのでアウェーのルールに順応しなければなりません。このような順応性は誰にでも持ち合わせているのですが、アウェーに慣れている人はこの順応が早いのです。確かにさすがに慣れました。新しい会社ではルールも人間関係も初めてのことばかりです。早く順応して、早く自分らしさを出せる順応性こそ大事だと思います。本では、アウェーに適した脳の状態と言うのはリラックスしていて、かつ集中している状態だそうです。アウェーに適していない状態と言うのは緊張しながら集中している状態だそうです。緊張しているとパフォーマンスが著しく落ちるそうです。やはり、リラックスしているとパフォーマンスが出るようです。体から余計な力が抜けていて流している状態、つまり、アイドリングしていて何かあればすぐに動ける状態が良いようです。
日本人は海外で揉まれたほうが良いということですが、では、ホームから出づらい人はどうすればよいのでしょうか?皆が私のように冒険に恵まれているわけではありませんし、そんな冒険をよしとしていない人が多いはずです。茂木さんは毎日自分に2つのルールを課しているようです。
1つ目のルールは、20%ルール。1日を100%自分の仕事に振り向けるのではなく、20%は無課題、無目的に振り分けるのです。この本でも書いていますがそれを会社として実践しているのがGoogleだそうで、私も数年前にGoogleを書いた本でそのことを読んで、確かにそうだと思いました。それは、創造性を高める目的で使うのが良いようで、その事が仕事に役立つことも多いと思います。1つの方向から物事を見るのではなく、違った方向に目をやっていると、あるときヒラメクことがあると思います。
1つ目のルールは、20%ルール。1日を100%自分の仕事に振り向けるのではなく、20%は無課題、無目的に振り分けるのです。この本でも書いていますがそれを会社として実践しているのがGoogleだそうで、私も数年前にGoogleを書いた本でそのことを読んで、確かにそうだと思いました。それは、創造性を高める目的で使うのが良いようで、その事が仕事に役立つことも多いと思います。1つの方向から物事を見るのではなく、違った方向に目をやっていると、あるときヒラメクことがあると思います。
2つ目のルールは、10分間の脱線。毎日10分間、普段の自分なら絶対にやりそうもないことをやるのだそうです。このようなことをやることで、ホームにいながらアウェーのような経験の一部を体験できるかも知れません。