2012年10月21日日曜日

高校3年父兄向け進路講演会を聞いて


2012年10月20日、高校3年の次男の学校で、あと数ヶ月に迫った高校受験の最後と思われるアドバイスの講演会があり、参加してきました。

やはり、毎年少しづつ受験事情が変わってきているのを感じます。つい、先週は高校1年の三男の通う高校で、1年生の父兄向けの受験のお話があり、高校の受験に対する取り組みと、目指している大学のレベルの違いをまざまざと感じてきました。これは単に1年生の父兄向けだからまだ緊張感がないというだけではなく、学校の偏差値レベルの違いと、難関高合格者の数にこだわっている学園の考え方の違いが如実に表われていました。

さて、偏差値の高い高校に通う次男の前回の進路相談では、推薦入学の枠は多くもらっているけれども、あとで後悔している生徒が見受けられるので、推薦狙いはせずに、受験で入学するように最後まで気を抜かないようにという話だったが、今回は、では、入試ではどのようなことに気をつければよいのかを中心にお話しをされました。三男の高校の説明会では、推薦枠を使って推薦で入ることを推めていました。また、狙う学校のレベルも2ランクくらいしたの学校の名前ばかり出ていました。

センター試験は、私立狙いの学生でも受けておくほうが良いとのことでした。
国公立大学は前期、後期試験があり後期試験は実際の受験者数は、試験に申し込んだ数の半分以下になり、入れる可能性があるので、最後まであきらめずにチャレンジする。さすがに高校を3月1日卒業した後の3月12日に後期試験を受けるということは、すでに合格しているであろう私立大学に入学金を納めている状況なので、その分は国立の後期に受かって国立に入ることになったら無駄金になってしまう。
・難関校の早稲田、慶応などはひねった問題が出るようだが、一般には教科書に沿った試験問題が出題されるので、難関校であれば塾に行っている生徒のほうが有利だが、一般的には学校の教科書をしっかりやっていれば入れる大学が増えてきている。長男の場合は、この難関校を狙っていたので、高校2年から塾通いをして、その甲斐あって難関校に合格することができましたが、高校3年間塾通いをしなかった次男でも教科書に沿った問題が出題される学校が増えているので、そこそこの学校は狙えそうかな。
試験で易しい問題は、ほとんどの人が正解するので、ここでの失点は致命的です。逆にここを落とさなければ、意外と上位の学校にも合格してしまうことがあるので、最後まで基礎的な問題を確認しておくこと。

お話しの最後に、この時期は不安になってしまう人が多いのですが、前向きに考えるという話しをされました。やはり、人は自信がないと不安感が募って行くばかりですが、出来ないことを考えるのではなく、ではどうしたら出来るかを考えて実行するのが良いとのお話しでした。

このお話しは、最近年度末が近づいて、色々なプレッシャーが一気に重なっているという状況にいる私にも、「ハッ」とさせられるお話しでした。先生もよそでこのお話を聞いてきて、受験生にとってピッタリだと思って受験指導に活用しているようです。

「それは難しいな」とか考え勝ちになってしまうことが多い。
・多くの人は不可能思考に陥っている → 人は今までの人生で何万回も否定的なことを言われている(そんなの無理だよ。ほら失敗した。) → その結果、自分から自分自身の限界という枠を作ってしまう。

可能性思考とは?
目標、課題に対して、「できない」、「無理」だと考えるのではなく、「できる」、「出来るかも」と考えて、ではどうすればできるか?という思考がはじまる。

・可能性思考のポイント
①可能性を知ること
②可能思考の人に会う・一緒にいる
③出来事の捉え方を変える
④楽(らく)は無能(思考停止)のはじまり
90日間の習慣化(3ヶ月続ければ習慣となる)。丁度3ヵ月後には受験がはじまるので、まだ間に合う。

親としては、7校くらい受験するだろうから、そこそこ行く気のある大学が始めの頃に合格したら、入学金を払っておかないと、チャレンジ校に落ちたときに行く学校がなくなってしまわないように、何とか資金繰りをしなければ。

2012年10月14日日曜日

Visionary Institute 2012 Seminar 第2回日本の未来の文化力

2012年10月10日、アカデミーヒルズで行なわれたセミナーで、epa通信社日本支局長である、エバレット・ブラウン氏からこれまでの日本での活動を通じての21世紀の日本の文化力についてのお話を聞きました。ブラウン氏は日本の文化力を支える「知恵」は日本人の生活作法にあると考えています。

-道具について
美しい道具 ( Making things special ) があると、それを大事にする。また、その道具から良い刺激を受けます。
その道具に共感する → 文化の原点 → 価値が生じる

美しくない道具 → 共感が生まれない

-合理性について
今の日本は文化より経済性や合理性が優先されるため、社員が生き生きしなくなり、会社の文化が創れなくなる

-茶室に入ると
元気になる。そして物事が客観的に見れる。また、気持ちがすっきりする

-日本の文化は脳幹から生まれる
気持ちがすっきりすると、意識が頭の後ろのほうに行く。そこには脳幹がある。脳幹は自律神経が関係している。

21世紀日本の文化力は、私たちの「知恵」こそが担う
where is the wisdom we have lost in knowledge?
Where is the knowledge we have lost in information?
T.S.Eilot

この答えは日本文化にある。



人間として感動を与える、心を支える物語が必要 → 社会、文化が発展する

会社の持っている物語が社員を支える → 物語作り → 心を支える物語 → 1人1人の物語作り → 歴史の中に有る → すばらしい物語 → 文化

We are all making stories. Where do we get our stories from?
Japan were everyday special.

資本主義が提供しているものが心を支えるのか? 否。

感性は自然(気持ちがリフレッシュする)、土に触れる、農業によって磨かれる。