2010年4月15日木曜日

「 成功者の絶対法則 セレンディピティ」 読書感想


今回は「成功者の絶対法則 セレンディピティ」を読んだ感想文を書きました。
時々聞くのですが、「この発見、発明は偶然でした」。本当にそうでしょうか?この本では偶然が起こるべくして起こったという事を実際の発見、発明の起こった要因をこの様な観点から解説しております。


大筋は以下の通りです。偶然をとらえて幸運を引き寄せる「脳力」「セレンディピティ」と呼びます。最近この言葉をよく耳にしますね。セレンディピティにまつわるエピソードは科学技術の世界でノーベル賞を受賞した人達が実験の失敗によって偉大な発見をしたというものがよく知られております。セレンディピティは偶然起こるのですが、それには「下地」が必要です。偶然を作り上げる様にいつも将来のビジョンを描き、そして更新し、来るべき日の準備をしておく事が大切です。偶然は日々の仕事の中でちょっとした変化に気付いて初めて起こるのです。この偶然は実際に行動した結果として起こるものです。また、積極的に「異分野」に興味を持つ事もイノベーションを起こす事になる事も有ります。では、個人ではなく、組織ではどうでしょうか?理想的な組織は「異分野のプロを集める」事が大切です。再び個人について考えると、制約のある日常生活の中でセレンディピティを高めるためには、情報収集や色々な分野の読書の習慣をつける事が大切です。
どうですか?やっていますか?
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2010年4月13日火曜日

犬養道子「お嬢さん放浪記」はヒラメキ、行動力、リーダシップのビジネスウーマン奮闘記


この本を読んで書き出しの辺りは、したいこととビジネスをヒラメキで実現した様子が書かれていて、その後は、行動力とリーダシップが存分に発揮されたビジネスウーマンの海外奮闘記のようでした。以下は、書き出しの辺りをヒラメキという私なりの観点からまとめました。


1.望み: ヨーロッパに行ってギリシャ・ローマの遺産や中世美術としての建築や絵画を眺めたい
2.一般的な行動: 難しい試験を受けて官費留学生となる
3.犬養さんの行動: 試験を受けず、金も払わずヨーロッパに行くには、アメリカの試験なしの奨学制度を利用し、アメリカに行き、アルバイトをしてヨーロッパの渡航費用を稼ごうとヒラメイた。
1.望み: アメリカで効率の良いアルバイトをしたい
2.一般的な行動: 他の学生は靴磨き、農場でキュウリもぎの手伝い
3.犬養さんの行動: 戦後すぐのアメリカ人に日本の現状を日本人が講演して伝えたらお金を払ってでも聴く人がいるとヒラメイた。
1.望み: 渡航費用を稼ぐため日本の事情を講演したい
2.一般的な行動: どうやったらよいか分からない
3.犬養さんの行動: ラジオのニュースでアナウンサーがボストングローブ新聞記者が自叙伝を発売したことを伝えた。その中で、この人が日本を訪問したときの思い出から書き始めて…と言っていたのでヒラメイた。
この人の電話番号を調べすぐさま電話して翌日に会い、自分が講演をしたいと伝えたら、この人はある研究所へ紹介状を書いてくれた事で、月1から2回の講演にありつけた。
1.望み: かなり進んだ両肺の結核で6年間入院しなければならなくなった状況でも、アルバイトをしたいと望んだ
2.一般的な行動: 結核が完治するまでは安静にしている
3.犬養さんの行動: 隣室の患者の友人である軍人が、パラシュートの話をして、その紐は耐久力の強い弾力性に富む最上級の糸という話を聞いてヒラメイた。
この紐をほぐしてレースを編むと上等なレースが出来て高く売れそうだと思い、融通してもらいベルトを編んで売ったら飛ぶように売れた。
1.望み: レースのベルトを売って儲けたお金で、もっと儲けたい
2.一般的な行動: とりあえず銀行に預ける
3.犬養さんの行動: カトリック信者が使う念珠(ロザリオ)はカトリック信者の多い東部や南部で非常に売れることを雑誌で読んでヒラメイた。
そこで、作り方も分からないのに、新聞に広告を出したり、今まで知り合った人にロザリオを売りますと宣伝したら、作ってもいないのに注文が舞い込んだ。