2011年10月21日金曜日
びっくり風
10月21日に1年ぶりに健康診断を受けました。いわゆる半日ドック。朝8時30分から新宿のフィオーレ新宿というところで受診しました。色々なところでドックは受けていますが、ここは初めてです。ドック専門のところなので、ゆったりと受診できました。10時頃には検査が終わり、会社には午後から出社と伝えてあったので、2時間程度、久しぶりの平日の自由時間ができました。
どこに行くか考えて思いついたのが新宿東口の紀伊国屋書店で本を眺めること。ここでは、「金子みすゞ」関連の本と「ワールドカフェ」関連の本を買いました。これは、昨年何度も参加したアカデミーヒルズでのVisionary Institute Seminar / World Cafeを通じて、興味を持っているテーマなので、迷わず買いました。また、スティーブ・ジョブズの本も、1つのコーナーになっていて、今、一番興味がある人物を紹介した本ですが、今日はとりあえず、喫茶店で読めるのは2冊ほどなので、通り過ぎました。
4階の奥の紀伊国屋画廊を覗きました。丁度前日から始まって11月1日まで、ヤマダトミオ個展「びっくり風」が開かれておりました。ほとんどの作品は中央上部に灰色の雲のようなものが書かれていて、その灰色のものがいく本にも分かれて垂れているものでした。この灰色が重苦しいのに反して、キャンバス全体は淡い明るい色で塗られていてさわやかな模様が描かれていました。作者のヤマダトミオさんが話しかけてくれて、記名帳に記帳し、お話を聞くと、今回の作品は東日本大震災で感じたことを絵に表したそうでした。そう思ってみると、この原爆の雲と放射能の降るような絵を基調として、何枚かには真ん中の下に黒の十字が書かれておりました。私はそれが十字架に見えたので、ご本人に伺うと、十字架を意識してかかれたものではないということでした。ルノアールのような綺麗な色使いと対照的な灰色の雲のように垂れ下がるもののコントラストが印象的でした。
頂いたPOST CARDには以下のように書かれていました。
びっくり風
大地震だった。
でも春風は吹き、サクラ風も吹いた。
汚染風も吹いて、節電の夏風も吹いた。
あの扇風機が蘇って、恒例の台風も来た。
半年間に祖国ニッポンにはびっくり風が一杯吹いた。
それでも、ちゃんと秋風が吹く月になった。
当たり前の四季がこんなに愛おしいとは思わなかった。
冬風が吹いたら、良い新年風が吹くように祭りましょう。
2011年、秋風のマドリードにて
平日、朝から夜9時頃まで、仕事だけをしている毎日から、1日1時間半くらい、仕事を忘れて時間を過ごすとリフレッシュして生産性が高まるのではと最近、切実に感じております。
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